徳島視整体研究所

当店では「見る」ことから目の使い方を整え、身体の健康の維持や改善のアプローチをしています。1級眼鏡作製技能士

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白内障を治す物質を世界で初めて特定 治療用点眼薬の開発につながる成果、福井大学チーム
2022年12月10日 午前7時10分
福井大学の研究チームは12月9日、白内障の症状を改善させる複数の化合物を世界で初めて特定したと発表した。ラットによる実験で、白濁した水晶体が透明になる効果を確認した。初の治療用点眼薬の開発につながる成果で、一連の技術で国内特許を取得した。大学院工学研究科の沖昌也教授と医学部眼科学領域の高村佳弘准教授らの共同研究。論文3本が米科学誌電子版に掲載された。
 白内障は目の中の水晶体が濁り視力が低下する病気で、多くは加齢に伴って起こる。70歳以上のほぼ全員が発症し、糖尿病による白内障は若年層でもリスクがある。人工レンズを入れる手術が唯一の根本治療とされ、国内の手術件数は年間約120万件に上る。一方で、手術後の合併症の恐れがあり、発展途上国では手術自体が難しい。進行を遅らせる予防用点眼薬はあるが、症状を改善させる治療薬は現在ないという。
  研究チームは、環境などの要因で遺伝子の働きが後天的に変化する「エピジェネティクス」と呼ばれる仕組みに着目。白内障は左右の目で進行が異なるケースがあり、この仕組みが要因の一つと考えられている。白内障の状態を再現したラットの水晶体に、エピジェネティクスを阻害するさまざまな化合物(阻害剤)を投与し、効果を調べた。この結果、複数の化合物を組み合わせたものを含め、3種類の化合物で症状の改善が認められた。チームは2017年に同様の研究手法で白内障の進行を抑える化合物を発見しており、今回はその発展型となる。
 今後は製薬会社などと連携し、加齢性白内障の初期段階で効果がある治療薬の開発を目指す。研究技術は糖尿病白内障にも応用できるという。
9日に福井市の福井大文京キャンパスで会見した沖教授、高村准教授は「治療薬開発への大きな一歩。他の目の病気への応用を含め、研究をさらに深めたい」と話した。
 

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業界初の国家資格「眼鏡作製技能士」は眼鏡作りをどう変える? 6千人余りの有資格者誕生
 眼鏡作りに関する初の国家認定資格である眼鏡作製技能士試験の第1期合格者6000人余りが16日、発表された。眼鏡作製技能士資格は国家資格である技能検定制度のひとつ。指定試験機関である公益社団法人「日本眼鏡技術者協会」が実施する学科並びに実技試験にパスした人が眼鏡作製技能士を名乗ることになる。合格者は眼鏡作りに関して最適な提案、販売、ケアができる能力があるとされる。今後、眼鏡作りはどう変わるのか? 眼鏡業界に詳しい時計工芸新聞社の榎本卓生社長に聞いた。
「眼鏡作製技能士は有資格者はもちろん、彼らが所属する眼鏡店が眼鏡作りにおいて一定以上のレベルを担保する店舗である証しとなります。当然、お客さまは眼鏡を作る際に有資格者のいるお店を選択するはずで、今後の眼鏡店にとってなくてはならない存在になるでしょう」
  しかし、これまでも眼鏡店によっては「認定眼鏡士」と呼ばれる眼鏡技術者がいた。どう違うのか?
「認定眼鏡士も優れた資格でしたが、残念ながら公益法人の任意の資格だったが故に全国的な認知度は高くなかった。しかし、国家資格である眼鏡作製技能士は、広く認知され、その重みが年々増していくことになるでしょう。やがて眼鏡店で働くには眼鏡作製技能士資格の取得が事実上必要とされる時代になると期待されています」
 そんな眼鏡作製技能士には2種類ある。1級は眼鏡市場のトレンドを把握した眼鏡作製の知識や技術だけでなく、コンプライアンスや眼科医との連携に関する十分な知識を持ち、他の眼鏡作製技能士の指導や育成も可能な能力を持つ。2級は眼鏡作製に必要な概略の知識・技能を身につけていて、顧客のニーズをくみ取った適切な眼鏡の提案や作製ができる能力を持つという。
「現在は認定眼鏡士資格の保有者への優遇措置として、特例講習会が開かれ、学科・実技の免除が実施されています。しかし、本来は厳格な受験資格のなか難しい試験をパスしなければ合格できない試験制度になっています」
■いま、なぜ、眼鏡作製技能士なのか?
 実際、1級の学科試験の受験資格は、眼鏡作製に関する業務に5年以上の実務経験があるか、2級の技能試験に合格したあと2年以上の実務経験がある人、もしくは3年制以上の全日制眼鏡専門学校を卒業または卒業見込みの人などとされている。2級の学科試験の受験資格は眼鏡作製に関する業務に2年以上の実務経験があるか、2年制以上の通信制眼鏡専門学校を修了した人となっている。ただし、漫然と実務経験を積んだだけでは眼鏡作製技能士の試験には合格できない。今回の1級の学科試験の合格率は約14%、2級は約63%だったという。それにしてもいま、なぜ、眼鏡作製技能士なのか?
「眼鏡は医療補助具であり、日本では2人に1人が眼鏡をかけていながら、ごく少数とはいえ、眼鏡が原因で体調を壊すなどトラブルが報告されているからです。消費者庁が独自に精査した『事故情報データバンク』(2012年~22年8月)によると、登録された眼鏡店で作製した眼鏡により体調を壊したと訴えがあった件数は238件。そのうち10歳以下は12件でした。このうち『レンズの度数が合っていない』は126件、『フレームの調整不足』は51件。不調の主な症状は『頭痛』が82件と最も多く、『吐き気・めまい・気分不良など』が78件、『疲れ目、目の痛みなどの目の不調』が70件、ほかに『視力低下』が9件もあったのです」
 つまりは一部の眼鏡作りにおいて知識、情報、技術不足があったということだ。
 最近は老眼対策用眼鏡に視線を動かすだけで見え方が変わる累進レンズが普及し、フレームの正確な調整なくして精巧な累進レンズの機能が発揮できなくなっている。そのことも眼鏡作製技能士を後押しする原因になっているという。
「世界的に近視になる人が爆発的に増え、将来、中途失明者が増大するとの見方があり、正しい眼鏡作りはますます重要になっています。眼鏡作製技能士制度誕生にあたり、眼鏡業界は新たに日本メガネ協会を設立。全国の眼科医と連携して、国民の目の健康の向上に尽力する体制を整えていて、厚労省もこれをバックアップしています。今後は眼鏡作りは眼鏡作製技能士が中心になることが期待されています」
 人間は情報の8割を目から得るという。今後、眼鏡を作る際はまず眼鏡作製技能士に相談してから、ということになりそうだ。

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物が二重に見える
スマホ内斜視(井上眼科病院 若倉雅登名誉院長)~

スマホの使い過ぎで、体の不調を訴える人が増えている。物が二重に見える「複視」を訴える急性内斜視、いわゆる「スマホ内斜視」もその一つだ。スマホ内斜視の詳細や治療法について、井上眼科病院(東京都千代田区)の若倉雅登名誉院長に聞いた。

▽神経のけいれんで発症

 近くの物を見るときは、ピントを合わせるために脳から神経が刺激され、眼の鼻側に付いている内直筋が縮むことで、両眼が内側に向く。これを近見(きんけん)反応という。

 近くの物から遠くの物に視点を移すと近見反応は緩められる。脳にそれをつかさどる機能はなく、眼は自然に元の位置に戻る。しかし、近くの物を長時間見続けることで近見反応が制御不能になると、神経がけいれんを起こして眼は内側に寄ったままの状態となる。これが急性内斜視だ。

 ▽手術で眼の向きを調整

 若倉名誉院長によると、近年スマホタブレットなどで目を酷使したことが原因と思われる急性内斜視で同院を受診する患者が増えている。「日本より早くデジタル機器が普及した韓国やインドなどでは、スマホ内斜視の臨床研究が盛んに行われ、実態が分かってきました」

 韓国で2009~14年に大学病院の小児眼科を急性内斜視の症状で受診した12人(7~16歳)について調べたところ、全員が30センチ以下の距離で一日平均4時間以上、4カ月以上にわたりスマホを使用していたことが分かった。12人中9人が、物が横にずれて見える水平複視を訴え、特に遠くを見る時に生じやすかった。スマホの使用中止により、全員改善したが、5人は手術が必要だった。

 一方、インドでは新型コロナ禍でスマホを使ったオンライン授業の影響により、急性内斜視と診断された6~18歳の男児8人は、1日4時間以上スマホを使っており、このうち7人が複視を訴えた。

 スマホ内斜視の治療ではまず、スマホの使用を長くても一日4時間までに抑え、目を休ませる。特殊なレンズの眼鏡で矯正する治療法もあるが、効果がなければ手術で内直筋を調整する。

 若倉名誉院長は「国内でも、眼科医へのアンケートなどでデジタル機器の使い過ぎによる急性内斜視が若年層で増えていることが示唆されています。国を挙げて注意を呼び掛ける必要があります」と話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

 

medical.jiji.com

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AIが網膜を診断し加齢性疾患のリスクを予想
オーストラリアの眼に関する研究機関「Centre of Eye Research Australia(CERA)」は2022年8月26日、網膜画像を解析して算出した「網膜年齢」で、心血管疾患やパーキンソン病などの加齢性疾患のリスクを予測することができると発表した。
では、網膜を診断することで、加齢性疾患のリスクを予想できるとはどのようなことなのか。今回は、そんな話題について紹介したいと思う。
 AIスキャンによる加齢性疾患リスクの予想
CERAのLisa Zhuoting Zhu博士、Mingguang He教授、「Monash Medical AI」の責任者であるZongyuan Ge教授らの研究チームは、2022年8月26日、網膜画像を解析して算出した「網膜年齢」で、心血管疾患やパーキンソン病などの加齢性疾患のリスクを予測することができると発表した。
まず、人の網膜の画像、つまり網膜画像を取得する。この網膜画像で、AIを使って網膜年齢を推定する。このAIは何万枚もの網膜画像で機械学習したものだ。
では、この網膜年齢とはなんだろうか。目の組織は、脳、心臓、肝臓、腎臓などの体のあらゆる組織と類似していて、病気に関係した目の変化というものは、体の臓器の問題を示している可能性があるというのだ。
そのため、実際の人の生年月日の年齢と人の網膜画像から推定される生物学的年齢(網膜年齢)の差が死亡や加齢に伴う疾患のリスクを示唆しているという。
実際に研究を進めると網膜年齢差が1年間増加すると、パーキンソン病のリスクが10%増加することが示され、心臓発作や脳卒中などの心血管疾患を発症するリスクが3%増加することもわかったとしている。
いかがだったろうか。この網膜画像をAIにかけることで加齢性疾患のリスクを確認できるという素晴らしい研究だ。
これは、疾患のクイックスクリーニングの可能性を秘めているという。これにより、診断による時間の低減や医療費の大幅な削減にも寄与できる可能性があるというのだ。
彼らの目標は、AIアルゴリズムを最適化して、臨床現場で日常的なケアのモデルとして使用できる網膜年齢スコアリングシステムを開発することだという。
また、世界中の網膜画像を疾患を関連づけるAIを開発しより大規模で多様なデータセットを含めて、多くの疾患にも役立てることを目指すとのことだ。
 
 

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近視治療メガネ「Kubota Glass」国内発売 77万円
窪田製薬ホールディングスは8月1日、近視を抑制・治療するという眼鏡型デバイス「Kubota Glass」(クボタメガネ)を国内で発売すると発表した。77万円。
 一部の眼鏡店などで販売するオーダーメイド商品。2021年には台湾で、22年には米国で医療機器として登録されたが、日本では医療機器登録していない
 近視の多くは、角膜から網膜までの長さ(眼軸)が伸び、網膜の手前でピントが合うため、遠くが見えにくくなる「軸性近視」だ。
 Kubota Glassは、着用した人の網膜周辺に、光とともにぼかした像を投影。伸びてしまった眼軸長を短縮することで、近視の根本原因を治療する仕組みだ。
 新見眼科(兵庫県明石市)、メガネ工房ノイエ 二見店(同)、横浜本店東京コンタクト・スカイビルメガネ(横浜市)などで販売する。
 発売を記念して、商品に納得できなかった場合、キャンセル・返金を受け付ける「全額返金保証キャンペーン」を実施する。申し込みは9月15日まで。商品は9月中旬以降に順次発送する。

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運転に必要な視力と視野「両眼で0.7以上、150度以上」日本の基準は厳しすぎる!
 日本の道路交通法では、普通免許で求められている視力は、両眼で0.7以上であり、片目では0.3以上となっています。
 もしも片方が見えないとか、片方が0.3未満の視力の場合には、両眼視で視力が0.7以上、見えるほうの目の視野(見える範囲)が、両眼視で150度以上が必要となっています。
 ただし、このような視野検査は、通常は行われません。免許センターではそのような機械も技術もないからです。
 ちなみに片目での視野の正常範囲は、上方60度、下方75度、耳側100度、鼻側60度ほどです。両眼視では、正常で水平方向200度ですので、普通免許基準が150度以上とはけっこう厳しい値です。片目では、水平で150度以上は見えないのではないかとも思います。
 このように、日本の法律上の視機能要件は厳しいということは、知っておいたほうがよいでしょう。交通裁判などでは、医療側に視機能について問い合わせがあることもあります。医療と行政では視力に関する考え方が違うので、最初にもっと厳密な検査をしてもらいたいところではあります。
 視力が悪くて免許が取れないということで、困って診察に来る患者が多くいます。視力だけでなく視野も重要であるため、視野が狭くなった末期の緑内障患者に相談されることも多く、返答に困ります。医療者は警察ではないので、患者のために何とかしてあげたいのですが、法律上は日本の基準は国際基準よりかなり厳しいのです。
 でも、現実社会での基準の適用は、かなりいい加減なことも事実です。このために、真実を知る僕らのような専門家は苦慮することになります。視野が狭い患者に対して、取り締まるわけではありませんが、「法律上では免許を更新できません」と答えるしかないのです。
 中型や大型免許、二種免許ではもっと厳しくなります。
 両眼では0.8以上、片目では0.5以上の視力が必要です。さらに、遠近感を測る三稈法(さんかんほう)という深視力検査を3回行って、3本の棒が合わさった時にボタンを押すのですが、この誤差の平均値が2センチ以内でなければなりません。
 この日本の視機能基準は、国際的に見ても厳しいものです。ただ、実際には日本ではこれほど厳密な測定はしていないので、実際に運転はしていても、法律に定められた視機能でいえば運転してはいけない運転者が多いと推測されます。
 これは、日本の高速道路では法定速度を守らない運転者がほとんどだというのに似ています。
 日本の良くも悪くも古い文化、本音と建て前の文化がここに表れています。これならば、国際基準の運転免許者に必要とされる、もっとゆるい視機能に合わせておいて、もっと厳密な適用を考えても良いのではないかとも思います。
 国際的な基準を見てみましょう。
 多くの国が運転者に視力として求めているのが両眼視で0.5以上です。視野についてはかなりうるさく求めています。ヨーロッパでは、両眼視野は水平(左右)方向で120度以上が必要であり、それ以下では免許を失います。垂直方向では40度以上が必要です。アメリカでは水平視野は140度以上が必要です。
 さらに、必要に応じて、コントラスト感度テストやグレアテスト(白内障によるぼやけの程度を測定するテスト)や夜間視力を調べられることもあります。
 こうして見てくると、車の運転には視力とともに、視野が重要であることが分かります。通常の運転免許試験では、視力こそ係員が測っていますが、視野などは測りません。法律で決められているのに測らないのです。
 つまり、視野が狭くなった緑内障の運転者は、知らないうちに法律違反者とされているかもしれないのです――。
 

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ホップする剛速球は「目の錯覚」…投球動作速いほど「伸びた」と感じる

NTTの研究機関「NTTコミュニケーション科学基礎研究所」(京都府精華町)は、野球のプレーを情報通信技術(ICT)で分析した結果を発表した。実験では、投手が投げたボールの速度や軌道が同じでも、投球動作が速いほど打者は目の錯覚で「ボールが伸びた」と感じることが判明した。

打者にとって、ホームベースの手前で浮き上がって見える剛速球は「ホップする」「伸びがある」と表現されるが、メカニズムは未解明だったという。

VRを用いてボールの伸びを体験する様子(NTTコミュニケーション科学基礎研究所提供)
VRを用いてボールの伸びを体験する様子(NTTコミュニケーション科学基礎研究所提供)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同研究所の木村聡貴・主任研究員は「打者の中には、投手の動作から球種を予測するタイプがいる。そうした選手が錯覚しやすい」と分析している。マウンドから放たれたボールがキャッチャーミットに収まるまでの時間は0・5秒程度で、打者がボールの軌道を投手の動作から脳内でイメージしていることが影響しているとみられる。

 一方、ボールの実際の軌道に反応する打者は、錯覚を起こしにくいと考えられるという。

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